2013-12-26

沿線住民の会代表の辞任

 しばらく更新をサボっておりました。
 沿線住民の会の長田代表及び柴田副代表から辞任のお知らせが送られてきましたので転載します。


辞任のご挨拶
沿線住民の会の皆さんへ

 寒い日が続きますが皆様にはご健勝のことと思います。
 私事で恐縮ですが、長田は過労とストレスで発病し、ドクターストップがかかり治療に専念するよう宣告されました。
 12月13日をもちまして会長を退きました。
 併せて、新体制での運営を願って柴田も副会長を退きました。
 突然で申し訳ありませんが、ご了承をお願いいたします。

 私たちの会は2つの原則で活動してきました。
 第1は八ヶ岳南麓を避けるべきであること、第2は国道141号の改良、自動車専用道路化です。
 その原則の基本には、八ヶ岳南麓地域の真の活性化であり、この地域に暮らし、通う人々が安心して幸せに過ごせる里にしたいという願いです。
 そのためには、民主的な合意形成がなされなければなりません。
 これまで、国交省も山梨県も北杜市も、必ずしも公平公正な合意形成に至るプロセスを経てきたとは言えません。
 地域の強い反対があることを意識し、国交省ワーキンググループには重要な「付帯事項」が付きました。
 地域住民と十分なコミュニケーションが必要であるという付帯事項です。
 そのため、国も北杜市も私たちの会とのコミュニケーションを求めています。会は今後、精力的に運動を展開するとともに、柔軟に交渉を続けることが重要です。
 原則を見失わず、皆さんが楽しく運動を展開することを何よりも願っています。
 本年1月12日の設立総会から1年近く、会の活動は皆様のお力によって支えられ、ここまで来ました。
 これまでのご支援、誠に有難うございました。心よりお礼申し上げます。
 今後とも一層のご支援どうぞ宜しくお願いいたします。

    2013年12月20日
長田佳久•柴田武

2013-07-18

北杜市中部横断自動車道道路活用検討委員会の開催

 去る6月25日に第3回WGが開催されましたが、その直後、北杜市中部横断自動車道道路活用検討委員会の設置及び開催が発表されました。第1回が7月16日に開催(7月17日山日日々新聞報道ぶりは下記のとおり)。
 その検討委員会を開催する市の6月28日付けのプレスリリースをダウンロードし何気なくプロパティを見たら、作成者が関東地方整備局となっていました。開催のタイミングからして薄々わかってはいましたが、もう少し気をつけたらどうですかね。役所のセキュリティがうるさい時節柄ですし。
 なお、大山委員長は、挨拶を見る限り極めて常識的な見方をする方のようです。



2013-06-29

第3回WG開催、B案に決定(6月27日)

 6月27日に第3回WGが開催されました。沿線住民の会を中心とした多数の傍聴が参加しましたが、下記の報道振りにもあるとおりB案が採択されました。資料はこちらで公表されています。この結果は次回開催される関東地方小委員会(WGの親委員会)に送られ、WGの結論として検討、承認される運びになるものと思われます。
 今回の決定事項は大変重要なので、議事概要をそのままこちらに貼り付けておきます(太字・下線はこちらで付加したものです)。


< 委員からの主な意見等>

○ ルート帯(案) のとりまとめについて座長からの提案

  • これまでのルート帯(案) の比較、現地調査では、「主要な観光地間の連携」や「概ねの費用」の観点から「B案」が優位と確認できること、地元自治体から「B案」を望む意見書が提出されていることから、ワーキンググループとしては、「B案」をルート帯(案)としてとりまとめて良いのではないか。
  • 地域団体、地元住民等からの「環境・景観への配慮を求める意見」や「住民参加の道づくりを求める意見」に配慮し、北杜市長からの「中部横断自動車道を踏まえたまちづくりを推し進めるための市民協働で推進する体制」の提案を踏まえ、次の3点の付帯意見を提案する。
  • 環境・景観に十分に配慮した設計・施工をすること
  • 地域のまちづくりと高速道路整備が調和するように、継続して地元住民の意見を聞く仕組みを構築すること
  • これらについては、経済性に配慮しつつ、積極的に対応すること

○ 座長からの提案について委員からの意見

  • 座長の提案に賛成。
  • 大型の投資なので、環境・景観に十分に配慮すべきだが、無尽蔵にコストを掛けるべきではない。経済性・効率性に配慮した適切なレベルが必要。
  • 環境については、自然環境、地域の生活環境があり、景観については、道路周辺の景観、道路そのものの景観がある。環境・景観には、これらの概念を含めるべき。
  • 将来の産業や人の動きに影響を与える地域のまちづくりのビジョンについて、地域で検討されるべき。
  • 長野県側においても、農業の振興などの観点から、中部横断自動車道に大きな期待が寄せられている。

○ 座長からの提案について了承され、ワーキンググループとして、下記の通りとりまとめることとし、関東地方小委員会に報告することとした。
 □ ルート帯(案)は「B案」が適当
 □ 付帯意見
  ・環境・景観に十分に配慮した設計・施工をすること
  ・地域のまちづくりと高速道路整備が調和するように、継続して地元住民の意見を
   聞く仕組みを構築すること
  ・これらについては、経済性に配慮しつつ、積極的に対応すること



 後世の検証のため、今回の決定に関わった者をここに記しておきます(敬称略)。
【有識者委員】
 久保田尚 埼玉大学大学院理工学研究科教授
 小濱哲 横浜商科大学貿易・観光学科教授
 二村真理子 東京女子大学現代教養学部国際社会学科准教授
【国土交通省】
 関東地方整備局 道路部長 池田豊人(2013年7月1日付けで国土交通本省道路局道路交通管理課長に異動予定)
 同 同 道路計画第一課長 平岩洋三
 同 甲府河川国道事務所長 吉岡大藏
 同 長野国道事務所長 柳谷哲
【地方自治体】
 横内正明 山梨県知事
 白倉正司 北杜市長


<報道振り>

清里迂回路 国道141号沿いに(山梨県)
  [山梨放送6月28日11:15 ]
 中部横断道・長坂~八千穂間のルートを検討する国のワーキンググループは27日夜、清里高原を迂回する2つのルートのうち、国道141号に沿ったルートが望ましいと意見集約した。
 意見集約したルートは中央道・長坂IC北側から野辺山方面に向かい、大門ダムの南を通って国道141号沿いを北上するB案。ワーキンググループは「B案は清里エリア全体を南に迂回するA案よりアクセス性がよく、建設費用も少ない」として近く開かれる小委員会に報告することを決めた。
 小委員会で正式にB案が承認されれば、国は今年度中に、既にルートが決まっている長野県側と合わせ、長坂~八千穂間約34kmの着工に必要な環境評価手続きに入る。

横断道 清里接続案が適当
  [NHK甲府支局6月28日10:30]
 建設が計画されている中部横断自動車道について、計画を評価する国の審議会は、27日夜、清里地域にアクセスしやすいルート案が適当だとする意見を取りまとめました。
 中部横断自動車道は静岡、山梨、長野を結ぶ全長132キロの高速道路で、このうち長野県佐久穂町と北杜市を結ぶ34キロの区間の建設が現在、計画されています。27日夜は国土交通省の審議会の委員で計画の評価を行う埼玉大学大学院教授の久保田尚座長ら3人がことし1月の現地視察につづいて3回目の会合を開きました。
 このなかで委員たちは、現地調査の結果や県など地元自治体の意見から、清里地域にアクセスしやすいルート案が適当だとする結論をまとめました。
 そのうえで、▼環境や景観に十分配慮した設計・工事をすることや、▼継続して住民の意見を聞くための仕組みを作るよう求める意見などを付け加えました。
 これについて横内知事は、「今回の結論を喜ばしく思う。今後は着実に事業を進めることを国に期待し、県も協力したい」とコメントしています。
 一方、ルート案の撤回を求めている住民グループの長田佳久代表は「道路そのものに反対する人に目を向けてもらえず残念だ。付け加えられた意見が実施されるかどうか、よく監視するとともに、反対住民の連帯を強めたい」と話しています。


2013-06-25

市長と市民との意見交換会の開催を求める請願、不採択に

 前回お知らせのとおり、6月20日に市長と市民との意見交換会の開催を求める請願が北杜市議会経済環境常任委員会で審議されましたが、傍聴された方からメモを入手しました。傍聴者が聞き取れなかった部分がありますので一字一句正確というわけではない点をお含みおきの上お読み下さい。
                                                                                  (注 清水議員発言部分を修正しました(6/27))

秋山俊和議員(北杜クラブ)
(請願の内容のことで)質問
○どんな課題があるのか?
○北杜市と類似した市の成功事例をみていく。
○住民への説明は国交省の説明会でできたのではないのか?
○国の事業に対して市長を筆頭に早期着工への請願をだしたところだ。

岡野淳議員(市民フォーラム)
○建設そのものに反対、国道141号の回収、ルートの見直しなど様々な意見がある。
似ているとは言えないかもしれないが能越自動車道のケースは引き合いに出されることが多い。
○10回の意見交換会は国交省開催だ。道路に対して不安を感じるのは市民、市のできることは市民の声を吸い上げることだ。

秋山俊和議員
○課題の関係、反対と賛成があるのは知っている。
○シックハウスの人が反対しているという話を聞いたが、住宅のちりやほこりの問題ではないのか?
○個々の反対の考えを言っていたらまとまらない。

岡野淳議員
○シックハウスのことは承知していない、化学物質過敏症で化学物質へのアレルギーを持っている人は住んでいて、高速道路計画を心配する声がある。
○100人のそれぞれの意見を聞くという意味ではない。どういう風な道路ができるのか疑問を持っている人の意見を聞いて、議論する場があってもいいのではないか?

篠原眞清議員(市民フォーラム)
○請願の主旨の中で、PIのとり上げがあった。
○国交省のホームページからひろった資料に、1997年に「パブリックインボルメント」を導入、ガイドラインが示されて、道路行政の高速道路については、特に市民の意見を聞くことが示されている。
○国交省からのPI(パブリックインボルメント)の採用の考え方を聞きたい。

岡野淳議員
○パブリックインボルメントが「諸刃の剣」になりかねないことを踏まえて、どういう道を作れば本当にこの地域のためになるか、そこででてきた意見は地域のまとまった意見。
○PI導入は結果として一部住民の意思にそぐわない結果を招く可能性もあるがそれを含めて住民の意見を反映させるということだ。

篠原眞清議員
○さまざまな意見交換をしながら、この地域、ルート設定などついての意見交換をする場を確保したい、住民側といっしょに。

清水進議員(日本共産党)
○公共事業は多くの市民の関心事。実施する機関が、建設の計画を行った段階から市民に情報を公開し、市民の声・意見を求められることが行われるようになった。情報を明らかにし、建設の是非を住民投票によって決めていくことも実施されている。

加藤紀雄議員(ほくと未来)
○請願第三号の採択に反対の立場で討論。
○静岡→山梨→長野に向けて通す(中部横断道を)のは長きに渡る夢の実現である。
○北杜市議会では昨年3月に「早期実現の請願」が採択された。長坂~八千穂間を(早期に?)通さなければいけない。
○歴史を振り返ると昭和50年代の中央道が開通して恩恵をさずかった市民は多いはず、中央道に次ぐ地域の発展のために早期実現させる。
○国交省側から「計画段階評価」の過程での説明会は開いた。
○2月27日にもっと広く意見要望を聞いて、白倉市長が説明した会を開いた。小委員会にも伝えられている。
○今この時点での市民との意見交換をもとめる請願には反対。

篠原眞清議員
○採択に賛成する。
○国が進めるあらたな手法を用いてさまざまな市民(の意見を聞くべき?)、特に該当地域の市民にいままでまったく説明がなかった。
○国の主旨にもとづいて、北杜市で市民の意見を集約する。議会として推進、反対両方の意見を求めるべき。
議長:請願の採択に賛成の起立を求めます
「賛成少数のため不採択」
賛成2:篠原眞清 清水進
反対4:秋山俊和、中山宏樹(以上北杜クラブ)、加藤紀雄、小野光一(会派無所属)

2013-06-14

6月20日、市長と市民との意見交換会の開催を求める請願が北杜市議会で審議

 沿線住民の会が紹介議員を介して6月の北杜市議会議会へ下記の請願書を提出し受理されました。
 この請願書は、 6月20日(木)10:00から開催される北杜市議会経済環境常任委員会で審議されることとなりました。
 この傍聴への参加、及び紹介議員の岡野淳議員への支援をお願いいたします。




2013-06-06

清里観光振興会によるアンケート結果が判明

 清里観光振興会が山梨県高速道路推進室からの要望を受け、会員に対し5月、中部横断道の建設について意見を聴くアンケートを実施したところ、下記のような結果だったとの情報が寄せられました。
 結果は見てのとおりですが、これを受け取った県や市からの反応はまだです。

<アンケート用紙>


<アンケート結果まとめ>

中部横断自動車道 アンケート結果

 回答総数は152で以下のような結果となりました。この結果を踏まえて、国は次の段階に進むに際して住民との十分な対話の必要性を理解していただけるものと思います。この内容はそのまま、要望された県の高速道路推進室及び県知事、北杜市長に送ることにいたします。








回答数 主な理由、意見

A案に賛成 4 直接清里に通すことは景観を損ねる。須玉ICに繋いでほしい。

待ち望んでた道路だから、作ってくれる時に建設してもらわないと後悔する。

清里に高速道路は反対。既存店がダメになってしまう。

B案に賛成 7 アクセスが良い。

清里にインターを作って欲しい。

141号とのつながりが良い。

野辺山までつながるなら仕方がない。

早期着工してほしい。

新直轄方式で作って欲しい。

どちらとも言えない 7 メリット、デメリットそれぞれあると思う。騒音、環境に配慮してほしい。

A案もB案も八ヶ岳の価値を損ねる。他のルートを計画して欲しい。

建設に反対 134 絶対反対。

地域を分断する高速道路は反対。

税金の無駄使い。

将来に借金を残さないでほしい。

少子高齢化が進むうえに維持費がかかる。30年前の計画、今はナンセンス。

観光客が通過してしまう。

イメージを損ねる。

住民の話を聞いてないから。

地域の商店が築き上げてきたものが素通りされることで無駄になってしまう。

八ヶ岳南麓の景観を守りたい。

自然を大切にしたい。環境が悪くなる。

自然が破壊される。

日本風景街道に入っている景観を壊すな。

道路はこれ以上必要ない。

141号の改修で良い。既存の道路で十分。

建設予定地に家がある。

私の近くにできるから。

ルートが悪い。

双葉JCTにつながってほしい。

両案とも長坂JCTだから。

野辺山まで来れば十分。








2013-05-30

中部横断道建設促進決議その後について


 5月26日以降の報道などです。メディアは当局発表のラインそのままの報道で、地元の抗議は付け足し程度の印象です。



中部横断道 “周辺に配慮を”(05月26日19時31分NHK甲府)

 静岡、山梨、長野を結ぶ高速道路、中部横断自動車道の早期全線開通を求める総決起大会が北杜市で開かれ、周辺環境や景観への影響が少なくなるよう十分な配慮を求めることなどを決議しました。
 中部横断自動車道は静岡、山梨、長野を結ぶ全長132キロの高速道路で、このうち長野県の佐久穂町と北杜市を結ぶ34キロの区間では、ルート案の検討が進められています。
 この高速道路の早期全線開通を求める総決起大会が北杜市で開かれ、長野県を含む沿線自治体の市町村長や議会議員、経済団体や住民など関係者あわせて600人近くが出席しました。
 この中で横内知事は「高速道路はつながってはじめて効果を発揮する。長野県の皆さんと緊密に連携しながら一致結束して建設促進を関係方面に強く働きかけていかなければならない」とあいさつしました。
 そして▼沿線には豊かな自然や美しい景観があるため、周辺環境や景観への影響が少なくなるよう、十分な配慮を求めることや▼現在、国から示されている2つのルート案のうち、観光地である清里地域にアクセスしやすいルートを求めることなどを決議しました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044816341.html?t=1369568185890

中部横断道 早期建設求めて緊急決議(5月26日17時55分山梨放送)

 中部横断道の長坂以北の建設をめぐり、県期成同盟会が26日、北杜市で緊急の総決起大会を開き、早期建設を求める決議を行った。
 大会には横内知事や沿線首長らが出席し、早期建設を推進することを確認した。その上でルートは「大門ダム南側から国道141号に沿ったルートが望ましい」とし、国に対して「整備区間」への格上げを求めることを決議した。近く要望活動を行う予定。
 中部横断道・長坂~八千穂間の山梨側ルートをめぐっては、国が環境などに配慮して清里高原を迂回する「国道141号沿いの案」と「大門ダムの東側を通る」2つのルート案を示してい た。地元では一部に反対運動があるため、沿線首長らには計画が遅れる懸念があり、大会を機に建設を推進したい考え。
 一方、反対グループは会場前で抗議活動を行い「八ヶ岳に高速道路はいらない」などと訴えた。
http://www.ybs.jp/tv/wnews/news8882742.html





中部横断道 「141号沿いルート」決議(5月27日山梨日日新聞)























中部横断道 「141号沿いルートで建設」知事、国交相に要請へ(5月28日山梨日日新聞)






















八ヶ岳に高速いらない 中部横断道 山梨・北杜で住民抗議(5月29日赤旗)





















高速道路は八ケ岳にこれ以上いらない!長坂駅前アクション(5月26日抗議行動のyoutube動画)


沿線住民の会ニュース第4号(5月29日)